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TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
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鹿島DEERS | 28 | 14 | 21 | 22 | 85 |
富士ゼロックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
TEAM | Q | TIME | PLAY | PLAYER(S) | YARD | TFP | PLAYER(S) | G/NG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鹿島 | 1 | 02:18 | RUSH | #29丸田 | 52 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 1 | 04:39 | PASS | #10山城→#2中川 | 20 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 1 | 06:10 | PASS | #10山城→#18永川 | 48 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 1 | 09:55 | RUSH | #34藤森 | 4 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 2 | 01:32 | RUSH | #38佐藤 | 69 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 2 | 08:01 | RUSH | #10山城 | 15 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 3 | 00:58 | RUSH | #34藤森 | 22 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 3 | 07:19 | RUSH | #27伊藤 | 4 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 3 | 09:57 | PASS | #12加藤→#11前田 | 74 | KICK | #14青木 | G |
鹿島 | 4 | 02:11 | PASS | #12加藤→#2中川 | 18 | KICK | #29丸田 | NG |
鹿島 | 4 | 04:53 | INT | #26林 | 50 | KICK | #29丸田 | NG |
鹿島 | 4 | 07:12 | PASS | #12加藤→#18永川 | 4 | KICK | #29丸田 | G |
鹿島 | 4 | 11:39 | FG | #14青木 | 45 | − | − | − |
内容 | 鹿島 | 富士ゼロックス |
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1.ファーストダウン(回数) | 22 | 8 |
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) | 44-595 Yds | 64-125 Yds |
パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) | 19-14-1-301 Yds | 37-16-2-94 Yds |
ラ ン(回数-獲得ヤード) | 25-294 Yds | 27-31 Yds |
3.反 則(回数-損失ヤード) | 6-49 Yds | 4-20 Yds |
4.ファンブル(回数-喪失) | 0-0 | 1-0 |
5.フィールドゴール(回数-成功) | 1-1 | 0-0 |
6.ボール所有時間(1Q12分・計48分) | 16:50 | 31:10 |
2011年秋季リーグ戦の初戦はマンデイナイトゲームで、台風の影響が残り、
時折小雨のぱらつく川崎球場で、DEERSのキックオフで試合開始となる。
ゼロックス最初の攻撃に、1回の1stダウンを与えるが、パントに追い込む。
DEERS最初の攻撃は、RB#29丸田が52ydを独走してタッチダウンを奪い取る。(7-0)
次のゼロックスの攻撃は1stダウンを与えずパントに追い込む。
DEERSの次の攻撃は、QB#10山城がWR#25岩井に19ydパスを通して前進し、
WR#2中川に20ydのタッチダウンパスを成功させる。(14-0)
ゼロックスの攻撃は、LB#80長島やDB#28島のタックルでパントに追い込むと、
DEERSはQB山城がWR#18永川に48ydのタッチダウンパスを成功させる。(21-0)
ゼロックスの攻撃はLB#31秋野のタックル等で1stダウンを与えない。
DEERSはQB山城がWR中川に23yd・TE#88澤田に7ydのパスを通すと、
QB山城が13yd・4ydを走り、最後はRB#34藤森が4ydのタッチダウンランで締めくくる。(28-0)
ゼロックスのパントでDEERSは自陣14ydからの攻撃となるが、
RB#38佐藤が5ydを走り、RB丸田がショベルパスを受けて13ydを走る。
すると、次のプレーでRB佐藤が69ydの独走タッチダウンランを奪い取る。(35-0)
ゼロックスの攻撃に、DL#9佐倉が2回連続のQBサックを決めて反撃を許さない。
DEERSはパス攻撃でインターセプトを奪われるが、ゼロックスの攻撃はDL#44小宮のタックル等でパントに追い込む。
DEERSはQB山城がWR#11前田に12ydパスを通すと、RB#20岩倉が8yd、RB#27伊藤が5ydを走り、
最後はQB山城が完璧なハンドオフフェイクでフリーとなり、15ydのタッチダウンランを奪い取る。(42-0)
ゼロックスが反撃する。3回のパス失敗でパントとなるが、キックのボールをDEERSがキャッチ出来ず、
ゼロックスがDEERS陣21ydからの攻撃となる。
ここでディフェンスが頑張り4thダウンに追い込むが、ギャンブルプレーで反則がありDEERS陣2ydからの攻撃とピンチを迎える。
しかし、再び4thダウンに追い込むと、ギャンブルプレーをDB#47矢野のタックルで凌ぎ切り、前半が終了する。
ゼロックスのキックオフにWR中川が30ydをリターンし、相手陣31ydからの攻撃となると、
このチャンスにRB藤森が22ydのタッチダウンランを奪い取る。(49-0)
ゼロックス攻撃をパントに追い込むが、DEERSも1stダウンを奪えず、この試合初のパントとなる。
K#14青木の絶妙のキックで相手陣1ydまでボールを進める。
ゼロックスのパス攻撃にLB#56杉山がボールが弾き、
DB#5桑澤が見事な反応でボールをキャッチし、インターセプトを決める。
このチャンスにDEERSはRB伊藤が30ydを走って相手陣4ydに迫ると、再びRB伊藤がタッチダウンランを決める。(56-0)
DEERS次の攻撃では、後半から出場したQB#12加藤が、WR前田に74ydのタッチダウンパスをヒットさせ、第3Qが終了する。(63-0)
DEERSは攻撃の手を緩めない。QB加藤がTE#8長谷川に17yd、WR岩井に40ydのパスを成功させ、
最後はアクロスパスを受けたWR中川が18ydを走り切ってタッチダウンを奪い取る。トライフォーポイントのキックはRB丸田が試みるが失敗に終る。(69-0)
ゼロックスの必死のパス攻撃に、
DB#26林が出足鋭くボールキャッチして50ydを走り切ってインターセプトタッチダウンを挙げる。キックは再び失敗する。(75-0)
更にDEERSはQB加藤がWR中川に18ydパス、QB加藤の13ydラン、RB佐藤の10ydラン、
そして、WR永川への4ydのタッチダウンパスをヒットさせる。今度はRB丸田がキックを成功させる(82-0)
ゼロックスに最後まで前進を許さず、最後はK青木が雨の降り出した状況で45ydのフィールドゴールを見事に決めて試合終了となる。(85-0)
このような(フィールドを広く使ったパスの比重が高い)攻撃をしていると、簡単に得点が取れてしまうことがある。
たまたま今日の試合では大量得点となったが、厳しい試合では、どうしてもここでパスを決めなければならない場面、
絶対にとらなければならないショートヤードやタッチダウンのチャンスなどの「勝負所」をものにすることがポイントとなる。
勘違いすることなく、引き続き勝負どころのプレーにこだわって引き続き練習していかなければならない。
シーズン終盤の試合でも相手を圧倒出来るようなチームを目指し、そのレベルを自分たちの基準にしていこう。
簡単ではない事はわかっている。だから価値がある。
■丸田主将
【「85」の大量得点は、創部2年目(1990年)の三部リーグ在籍時に記録した「100」に次ぐチーム史上第二位の大記録となった。大爆発したオフェンスに点火したのは、試合最初のオフェンスプレーで52ydを独走し先制タッチダウンを挙げたRB#29丸田。新主将の闘志溢れるプレーが、結果的に9名ものプレーヤーがタッチダウンを挙げるという、これも記憶に無い「総員攻撃」に結びついた。】
―まずは新主将として初の公式戦(今春は交流戦)を振り返って一言。
暑く長い試合だったが、オフェンスもディフェンスも最後まで元気・覇気を失わなかった。ハドルも最後まで良く声が出た。それが大きな収穫であったと感じる。
―先制のタッチダウンについては?
最初のプレーで自分がボールを持つ事は、昨日の時点でわかっていた。今シーズンは震災の影響もあって、フットボールが出来ないのではないかと危ぶまれた時期もあった。今日、このフィールドに立てた事が本当に有難い。多くの方々のお力を頂戴した結果であり本当に幸せだと思う。その感謝を表すためにも、いつにも増して今日のファーストプレーでは狙っていたし、タッチダウンが欲しかった。実現できて嬉しい。心の底から有難い。
―キッカーとしてもデビュー。試合後のハドル第一声も、自ら失敗してしまった2つのトライフォーポイントキックへの反省と謝罪の弁だったが?
あれはやってはいけない失敗。申し訳なく悔しい気持ちで一杯。
―それでも2度の失敗の後、サイドラインでの真剣な調整が功を奏して3本目はきっちり決めてくれた。正直、3本目のトライフォーポイントがこの試合で一番ドキドキしたし、決めてくれた時は心底ホっとした。
とにかく練習を重ねていくしか無い。K#14青木の負担を軽くするためにも、これも自分がやらないといけない。頑張ります。
―次戦に向けて。
とにかく今日がスタート。スタートが一番底で、あとは上げていくだけにしたい。今日発揮できた元気以上の元気を出し、テンポを落とさない。次戦は地元調布市のアミノバイタルフィールドが会場でもある(9/19 13:30〜 vsブルザイズ東京)。常に「今以上」の闘いをお見せします。是非会場でDEERSを楽しんで下さい!
■DB#5桑澤選手
【キッキングゲームでナイスタックルを連発。生来のズバ抜けた身体能力に「ここから手が出せるの?」と思える位置からでも相手を掴む執念も加わった。「カバーの鬼」っぷりは初戦から全開。完封劇を演じたディフェンスの間違いなく立役者の一人である。】
―素晴らしいタックルでした。
相手が中側メインに入ってくれていたので良く見えた。「ここに行こう!」と決めて行った結果が良かった。今日は全体的に相手が良く見えていた。適度な緊張もガチガチになるのではなく、機敏や反応速度を促す方向に作用してくれたと思う。キッキングチームで続けて使って貰えているうちに、自分を活かす役割も見え始めた。以前よりフットボールへの理解が増したと思う。
―インターセプトも記録しましたね。
あれは典型的な「ごっつぁん」です(相手QBのパスを#56杉山がカット。宙に浮いたボールを地面スレスレで桑澤がナイスキャッチ)。位置を下げて見ていたら絶好の位置にボールがふわりと来た感じ。杉山さんに感謝です。
―次戦に向けて。
自分のプレーを強くアピールして行きたい。キッキングチームではそれなりの働きが出来るようにはなって来たが、ディフェンスではまだまだ。DBのポジションでも印象を持って頂けるように精進していく。
■K#14青木選手
【今シーズンはアメリカ武者修行、オールジャパンとしてのオーストリア世界選手権と2度の貴重な海外経験を積んだ。その成果は、明らかに青木の身体と精神、双方の進化に表れている。】
―今回の試合では、これまでより一つ上の次元に行った凄みのあるキックを連発していたと感じた。やはり海外経験から得られたものは大きかったか。
非常に貴重な体験をさせて頂いた。外国人に比べて日本人に足りないのは飛距離である事を痛感したし、それを目の当たりにした。米国の選手からは「ルール変更に伴い、今後はキックオフでエンドゾーンまで蹴れないと話にならない」とも聞いた。自分も今年はまずは飛距離を伸ばす事にこだわった。技術的にはテークバックを大きく取って身体の全てでボールを蹴る練習を強く意識し、継続して来た。世界選手権前頃から手応えを感じ、夏から秋にかけて成果が結果にも現れてきたと自覚している。まだまだ理想のイメージは先にあるが、飛距離と正確性を保ちながら、さらにハングタイム(滞空時間)にもこだわっていきたい。