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2012年5月12日(土) 第35回パールボウル リーグ戦第一節

鹿島DEERS VS 日本ユニシスBULLS
会場: 川崎球場 / 試合開始時刻: 14:00 / 試合終了時刻: 16:50
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島DEERS 35 3 7 14 59
日本ユニシスBULLS 0 0 0 0 0
title

(photo_num)

  • RB#38佐藤(昭)選手
  • LB#53牧内選手
  • LB#43小野里選手
  • OL#78荒井選手
  • WR#81宮本選手

得点経過

TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
鹿島 1 02:26 RUSH #38佐藤 50 KICK #81宮本 G
鹿島 1 06:06 RUSH #38佐藤 4 KICK #81宮本 G
鹿島 1 07:08 PASS #12加藤→#34藤森 15 KICK #81宮本 G
鹿島 1 11:13 PASS #12加藤→#34藤森 41 KICK #81宮本 G
鹿島 1 13:58 RUSH #12加藤 19 KICK #81宮本 G
鹿島 2 03:12 FG #81宮本 23
鹿島 3 02:39 RUSH #29丸田 22 KICK #29丸田 G
鹿島 4 02:34 PASS #10山城→#27伊藤 3 KICK #29丸田 G
鹿島 4 12:00 PASS #10山城→#20岩倉 3 KICK #29丸田 G
内容 鹿島 ユニシス
1.ファーストダウン(回数) 22 4
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) 77-588 Yds 48-83 Yds
 パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) 28-17-0-246 Yds 18-8-1-73 Yds
 ラ ン(回数-獲得ヤード) 49-342 Yds 30-10 Yds
3.反 則(回数-損失ヤード) 5-45 Yds 5-40 Yds
4.ファンブル(回数-喪失) 0-0 1-1
5.フィールドゴール(回数-成功) 2-1 1-0
6.ボール所有時間(1Q12分・計48分) 34:11 25:49
改ページ

解説by ルールスタッフ 浅野利三郎

1Q

 第35回パールボウル初戦は、曇り空で風の舞う川崎球場で、DEERSの新人WR#81宮本のキックオフで試合開始となる。
 ユニシス最初の攻撃は、DL#44小宮、LB#37大舘のタックル等で1stダウンを与えずパントに追い込む。
 DEERS最初の攻撃は、いきなりRB#38佐藤が50ydタッチダウンランで先制する。(7-0)
 次のユニシスの攻撃も1stダウンを与えず、DEERSは相手陣からの攻撃となる。 RB#20岩倉が14ydを走り、RB佐藤が4ydのタッチダウンランで追加点を挙げる。(14-0)
 更にユニシスの攻撃でQBがボールをファンブルするとLB#80長島が反応よくリカバーし、 再びDEERSは相手陣からの攻撃となる。このチャンスはQB#12加藤がRB#34藤森に15ydのタッチダウンパスを通す。(21-0)
 ユニシスはキックオフリターンでDEERS陣31ydに迫る。 しかし、DL#90鈴木の鋭いQBラッシュなどで前進を許さずピンチを凌ぐ。
 DEERSは自陣11ydからの攻撃で、QB加藤がWR#11前田に48ydパスを通して相手陣に入ると、 RB藤森に41ydのタッチダウンパスをヒットさせる。(28-0)
 ユニシスのパントで弾道の低いボールをDB#22堀がアグレッシブにキャッチし、 DEERSは相手陣35ydからの攻撃となる。RB#27伊藤が16ydを走るとQB加藤も19ydを走り、タッチダウンを奪い取る。(35-0)
 ユニシスの攻撃にはLB#30岩根がQBサックを浴びせ反撃を許さない。

2Q

 DEERSはRB佐藤の19ydラン、QB加藤からWR前田への11ydパスで相手陣6ydまで迫り、 最後は23ydのフィールドゴールをWR宮本がきっちりと決める。(38-0)
 ユニシスが反撃する。13ydランでこの試合始めての1stダウンを更新すると、 18yd・8yd・18ydとパスを通されDEERS陣11ydまで攻め込まれる。 しかし、新人LB#43小野里のロスタックルでフィールドゴールに追い込むと、このキックをDL#9佐倉がブロックし、失点を免れる。
 DEERSはRB伊藤の9ydラン、QB加藤からWR#2中川へ10yd・WR宮本に8yd・WR前田に7ydのパスを通して前進するが、 時間を消費しながらのランプレーがなかなか進まず、相手陣25ydからの4thダウンギャンブルを止められ前半が終了する。

3Q

 DEERSはQB#10山城が登場してWR#88澤田に25ydのパスを決めると、 RB#29丸田が7ydランの後、22ydのタッチダウンランを決める。キックもRB丸田が決める。(45-0)
 ユニシスの攻撃はDB#21加藤がパスキャッチ直後のタックル等でパントに追い込むが、 DEERSも攻撃が進まずこの試合初めてのパントとなる。パントはLB小野里が風下ながら見事なキックを披露する。
 ユニシスの攻撃にLB#53牧内がロスタックルを浴びせる等、反撃を許さない。
 DEERSはRB伊藤が8yd・RB岩倉が9ydを走るが、 パスが通らず相手陣35ydからの4thダウンギャンブル攻撃も失敗に終わり、第3Qが終了する。

4Q

 DEERSはQB山城がTE#89三浦に6ydパスを通すと、 RB伊藤が14yd・RB岩倉が20ydを走り、最後はRB伊藤が3ydのタッチダウンランを決める。(52-0)
 ユニシスの攻撃にはDL#99海老澤、LB#31秋野がたて続きにナイスタックルを浴びせる。
 DEERSの攻撃が進まず49ydのフィールドゴールも失敗に終わるが、ユニシスの攻撃にDL#91倉持がQBサックを決める。
 DEERSはQB山城がRB岩倉に8yd・WR宮本に13yd・WR中川に11ydのパスと、 QB山城の自らの13ydランで相手陣に迫り、最後はRB岩倉に3ydのタッチダウンパスをヒットさせる。(59-0)
 ユニシス最後の反撃はLB#56杉山のパスカットでパスを失敗に終わらせると、 今度はDB#47矢野がインターセプトを奪い取り、試合終了となる。

森ヘッドコーチコメント

森ヘッドコーチ 全体的に今日の出来は、正直に言ってイマイチでした。練習で出来ていたことが試合に出せていない。 ディフェンスのタックルの甘さもそうですし、オフェンスでは一瞬の判断がまだまだ遅い。 練習で積み重ねて来た事が、自分のもの、選手の自信にまで昇華し切っていないのでしょう。
ただし別の見方をすれば、一つ一つのプレーに対して、慎重に、大事に、丁寧に対処していた結果なのかなとも思います。 春の初戦ですから、心身ともに雑になってしまうよりは良いと思います。 思考からアクションに至る間が判断です。それを迅速化するためには練習と実戦経験の積み重ねが必要。 そのプロセスを効率的かつ実効的に促していくのがコーチである我々の役割であり、体現していくのは選手の自覚です。 次戦以降、ここを大きなポイントとして高めていきます。

選手コメント

RB#29丸田選手

■丸田主将
―まずはチームを牽引するキャプテンとして新たなシーズンの初戦を終えた感想は?
今年のスローガンであるブレイクスルーがまだまだやり切れていない。控え室からアップに至るまでそれを感じていました。「いつも感」しか無いというのでしょうか。初戦には独特の高揚はありますが、それが「普通の初戦」の域を越えていない。昨年の極めて苦い経験を踏まえ、今年は相手と自分の双方をブレイクスルーするという強い目標を立てました。成就するためには、ただ事ではない決意が必要です。次戦には、すべての気迫と気合をぶつけていきます。

―次にプレーヤーとしての丸田選手にお聞きします。力強い丸田選手らしいタッチダウンも挙げてくれましたし、昨年の初体験では失敗してしまったトライフォーポイントのキックもしっかり決めてくれました。
キックは決められて本当によかったです。それだけです。
タッチダウンについては、あのシリーズはRBとして全て一人で出場させて貰いました。尾崎コーチから「途中でバテたら交代OK」との指示も貰っていたのですが「絶対に交代しない」との意思を持って結果的にタッチダウンにまで繋げられた事は良かったと思います。今シーズン、実は練習ではあまり調子が良くないと自覚していました。身体のキレも含めて動けていない。RB陣の中では一番良くないかなと。それだけに、とにかく結果を出すことにこだわり、タッチダウンを挙げたシリーズは一人でいかせて貰ったという背景もありました。自分を通させてもらって、何とか結果も出させて貰った感じです。
個人としての自らの昇華ももちろんですが、今年の最大の目標はチームとして最高の結果を得ることです。一段も二段も上のレベルのブレイクスルーを自分が実際やり切る事で、チームを牽引していきます!



RB#27伊藤選手

■RB#27伊藤選手
―躍動していたと感じました。タッチダウンも挙げてくれたし、セカンドエフォートも強くなりましたね。
フィジカルでは今年は体重を増やした事で、相手のタックルに対して強くなったと自覚しています。一度受けても振り払う、あるいは引きずる力が少しは付いたかなと。さらに強い相手にも通用するよう、良く改善してきた点はこれからも高めていきたいと思います。メンタル面では、今年は3年目にもなりますし、練習生時代を含めると4年目です。結果を出してチームに貢献したい。その気持ちがより強くなっています。
―縦横無尽な走りも印象的でした。
まだまだ練習で出せていたスピードにはほど遠いですね。自分の持ち味はカットを多用した変幻的な走りより、スピードでオフェンスにリズムを与えるような走りを理想・目標としているつもりです。豊富なRB勢の中では、比較して総合的劣っているのも自覚しています。自分を磨いて変えていって、とにかくコンスタントに出場できるような選手になりたいです。