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TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
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鹿島DEERS | 7 | 3 | 3 | 14 | 27 |
富士通フロンティアーズ | 3 | 6 | 3 | 3 | 15 |
TEAM | Q | TIME | PLAY | PLAYER(S) | YARD | TFP | PLAYER(S) | G/NG |
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富士通 | 1 | 07:52 | FG | #11西村 | 31 | - | - | - |
鹿島 | 1 | 13:16 | RUSH | #12加藤 | 1 | KICK | #14青木 | G |
富士通 | 2 | 03:25 | FG | #11西村 | 48 | - | - | - |
富士通 | 2 | 10:15 | FG | #11西村 | 23 | - | - | - |
鹿島 | 2 | 14:53 | FG | #14青木 | 29 | - | - | - |
鹿島 | 3 | 06:03 | FG | #14青木 | 29 | - | - | - |
富士通 | 3 | 10:24 | FG | #11西村 | 45 | - | - | - |
鹿島 | 4 | 00:10 | RUSH | #12加藤 | 1 | KICK | #14青木 | G |
富士通 | 4 | 02:11 | FG | #11西村 | 28 | - | - | - |
鹿島 | 4 | 10:57 | RUSH | #12加藤 | 1 | KICK | #14青木 | G |
内容 | 鹿島 | 富士通 |
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1.ファーストダウン(回数) | 20 | 13 |
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) | 79-335 Yds | 56-255 Yds |
パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) | 41-29-2-215 Yds | 24-16-0-144 Yds |
ラ ン(回数-獲得ヤード) | 38-120 Yds | 32-111 Yds |
3.反 則(回数-損失ヤード) | 1-5 Yds | 5-44 Yds |
4.ファンブル(回数-喪失) | 0-0 | 2-1 |
5.フィールドゴール(回数-成功) | 3-2 | 5-5 |
6.ボール所有時間(1Q15分・計60分) | 36:25 | 23:53 |
2ndSTAGE第2戦は、快晴の横浜スタジアムで富士通との対戦となった。
DEERS最初の攻撃は、QB#12加藤がWR#25岩井に14ydのパスを通して1stダウンを獲得するが後が続かずパントとなる。しかし、パントリターンの選手にTE#8長谷川がファンブルを奪うタックル、零れたボールをLB#53牧内がリカーバーして相手陣22ydからの攻撃チャンスとなる。しかし、DEERSの攻撃が進まず、フィールドゴールのキックも野球のセカンドベース上の仮設人工芝に足を取られて失敗に終わる。
富士通最初の攻撃に12yd・14ydパスと8回のランで攻め込まれ、31ydのフィールドゴールを奪われて先制を許す。(0-3)
DEERSはキックオフでWR#2中川が34ydをリターンし、相手陣41ydからの攻撃となる。QB加藤がWR#34藤森に7yd、WR#81宮本に8ydパスを通すと、WR中川がリバースランで7ydを稼ぐ。RB#29丸田への12ydパスで相手陣1ydに迫ると、最後はQB加藤がQBスニークのタッチダウンランを奪い取って逆転する。(7-3)
富士通の攻撃にDL#90鈴木がQBサックを決めたところで第1Qが終了する。
2Q最初のプレーでもDL#93重近がQBサックを決めてパントに追い込む。
DEERSは自陣29ydからのパス攻撃でインターセプトを奪われピンチを招くと、タッチダウンは阻止するものの48ydのフィールドゴールを決められる。(7-6)
DEERSの攻撃が進まずパントとなるが、富士通の攻撃にDB#47矢野とLB#4山本がQBサックを奪いパントに追い込む。
DEERSは自陣9ydからの攻撃で再びパスをインターセプトされ、富士通にDEERS陣26ydからの攻撃となり、ピンチを迎える。ここでもDEERSディフェンスがタッチダウンを阻止し、フィールドゴールの失点に留める。(7-9)
DEERSはQB加藤が多彩なパスを通す。WR#11前田に5yd・22yd、RB#20岩倉に6yd、RB丸田に9yd、WR宮本に5yd・4ydとパスをヒットさせ、K#14青木が29ydの逆転フィールドゴールを決めたところで前半が終了する。(10-9)
後半最初のDEERSのキックオフでWR岩井が見事なタックルを見せると、DB#13山本も強烈なタックルで富士通に1stダウンを与えずパントに追い込む。
DEERSはQB加藤がWR宮本に7yd・4ydパスを通すと、RB丸田が16yd・RB#38佐藤が3yd・再びRB丸田が10ydを走り、WR前田への9ydパスで相手陣12ydに迫り、最後はK青木が29ydのフィールドゴールで得点差を広げる。(13-9)
富士通の攻撃にLB#54佐藤のロスタックルやDL鈴木のQBサックなどを浴びせるもの45ydのフィールドゴールを決められ再び1点差に詰め寄られる。(13-12)
DEERS攻撃はQB加藤のパスが冴える。WR#18永川に5yd、WR前田に8yd、WR岩井に13yd、RB佐藤に5yd、WR前田に16ydとパスを通す。RB丸田が4ydを走り、QB加藤が22ydを走って相手陣1ydに迫ったところで、第3Qが終了する。
DEERSは残り1ydを再びQB加藤のランでタッチダウンを奪い取る。(20-12)
富士通はDEERSのキックオフを76ydリターンしてDEERS陣16ydからの攻撃となるが、ディフェンスがタッチダウンを許さずフィールドゴールの3点の失点に食い止める。(20-15)
DEERSは時間をかけた攻撃を仕掛ける。QB加藤がWR#7植村に4ydパス、QB加藤の8ydラン、WR岩井への3ydパス、RB佐藤の9ydラン、RB丸田への7ydパス、WR中川への8ydパス、RB丸田の2ydラン、RB丸田への5ydパス、WR宮本への12ydパス、RB佐藤の3ydラン、RB丸田の1ydラン、WR永川への7ydパス、WR前田への6ydパスで相手陣1ydに迫り、QB加藤がこの試合3本目の1ydタッチダウンランを奪い取る。実に8分46秒を掛けた攻撃となった。(27-15)
富士通は必至の反撃を試みるが、2回目の4thダウンギャンブルを失敗に終わらせた後、DEERSはランプレーで時間を消費して試合終了となる。
―まずは今日の試合を振り返って一言お願いします。
ディフェンス陣がよくやってくれました。苦しい場面でもよく粘ってタッチダウンを許さなかったことが勝因の第一でしょう。その中でもDL陣が要所でQBサックをしてくれたことが大きかった。オフェンスもターンオーバー(今季初となる2つの被インターセプト)以外は良かったと思います。結果的にすべてQB#12加藤のランによるタッチダウンとなりましたがこれは、たまたまの結果。レッドゾーン(敵陣ゴール前の得点圏内)に入ってからきっちりとタッチダウンを決めることができさえすれば、どのような形であれ全くこだわりはありません。
―実はこのゲームの位置付けとしては、DEERSは勝敗に関わらずファイナル(準決勝)進出が確定していました。
DEERSは会社・組織の全面的なバックアップで成り立っている企業チームです。どんな試合であろうと、どんなシチュエーションであろうと、いい加減なプレーは絶対にできません。支援を頂戴している皆様への、これは我々の義務と責任です。それが第一。次に、これだけ強い相手と当たる事が出来るのに、どうでも良い気持ちで臨んだのでは本当の意味での課題や反省は得られません。必死でぶつかってくる強豪相手に(筆者註:富士通はこの試合に負けた場合、ファイナルへの進出は抽選の結果に委ねられる可能性があった)、我々も最高の準備をして本気でぶつかる事。その結果として得られた反省や課題は、次に繋がる最高の経験・実りになります。
―次はFINAL STAGEです。
やるべきプロセスはこれまでと同じです。しっかり準備をして、最善を尽くす。それだけです。ただその「最善」は先節の「最善」を越えなければ、"BREAK THROUGH"にならない。もう一皮剥けて、さらに一段上に"BREAK THROUGH"して勝つ事。選手・スタッフ一丸となって前に進んでいきます。
■DB#24佐野選手
―今日の試合も、相手に攻め込まれた嫌な場面でしっかりとパスカットを決めるなど、ベテランらしい働きが目立ちます。
今日、自分は全然仕事してないですよ。ただ大事な場面やピンチの時は、常に「自分が流れを変えてやる」という強い気持ちを持ってプレーしています。必然的に後輩達を育てる立場になっていますが、彼らを見守りながらも自分は確実に良いプレーをする事が基本です。背負うべきリスクもしっかり背負った、スリリングなプレーを続けたいですね。
―指導者としての自分自身はどんなタイプでしょうか?
後輩達に実践を見せることが第一です。見せて、彼らに感じて貰うスタイルかもしれません。ただし理論や知識は絶対に必要です。その基礎の上に経験や実践が成り立ちます。2つが揃わないといいプレーは出来ない。偶然が重なった良いプレーというのは、まずありません。良いプレーには必ず理由があると思います。
―次戦、いよいよFINAL STAGEです。
とにかくしっかりと準備をして出し切る事、それに尽きます。本当のBREAK THROUGHをやり抜きます。
■QB#12加藤選手
―ナイスゲームでした。まずは反省点として今期初の被インターセプトがありました。
パス選択が合理的なシチュエーション(3rdダウン残り6yd)でしたし、あのゾーンはオフェンスもディフェンスも狙って来る、言わばリスクが集中するポイントです。その意味でも、久しぶりの被インターセプトではありましたが、気持ちはすぐに切り替えられました。これを次のプレーにどう活かそうか・・・と瞬時に考える事ができました。
―そして何といっても今日は3つのタッチダウンを全て自分のランで挙げています。
取れた事は素直に良かったですが、インチ残りをスニークプレーでなら取って当然です。それよりも、そこに至るまでのオフェンスをしっかりドライブ出来た事が良かったと思います。特に後半2つのタッチダウンは自陣深くからで、決してポジションが良くなかった。そこから我慢のオフェンスを積み重ね、時間も消費しながらボールをコントロールし、最後はしっかりとタッチダウンに結び付けられた事。これは嬉しかったですね。
―今日のタッチダウンもそうですが、今シーズンは随所で自身の良いランを魅せてくれています。
去年はパスに特化したオフェンスで、それまでに無い事をトライしたシーズンでした。今年はランとパスを織り交ぜたバリエーションが増えていますから、自分のランプレーもその一環です。また、#29丸田キャプテンをはじめとして、ランニングバックの調子が素晴らしく良いので、そこに食いついて走れば結果的に自分も良い走りが出来ている。正のスパイラル、相乗効果が生まれていると思います。QBがしっかりと動いてバリエーションを拡げることが、チームが強くあるための必然・・・と思っています。実践していきます。
―さぁ、いよいよFINAL STAGE・準決勝です。
これまでもしっかりと準備をしてきたつもりです。それが勝利に繋がって4強に残れた事、この2週間もまたフットボールが続けられるのは本当に光栄で幸せな事です。この感謝を胸に、しっかり準備をして打ち込んでいきます。