DEERS HOME 試合結果

2011年10月22日(土) XリーグEAST 1st STAGEリーグ戦第五節

鹿島DEERS VS オール三菱ライオンズ
会場: 川崎球場 / 試合開始時刻: 10:30 / 試合終了時刻: 12:25
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島DEERS 7 7 7 7 28
オール三菱ライオンズ 0 0 0 0 0
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(photo_num)

  • WR#18永川選手
  • ホルダーのDB#28島選手
  • RB#38佐藤選手
  • OL#52渡邉(勇)選手
  • LB#37大舘選手

得点経過

TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
鹿島 1 03:44 PASS #12加藤→#2中川 13 KICK #14青木 G
鹿島 2 05:22 PASS #12加藤→#18永川 18 KICK #14青木 G
鹿島 3 11:23 RUSH #38佐藤 51 KICK #14青木 G
鹿島 4 07:08 PASS #12加藤→#2中川 7 KICK #14青木 G
内容 鹿島 ライオンズ
1.ファーストダウン(回数) 14 13
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) 47-349 Yds 53-198 Yds
 パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) 20-14-0-199 Yds 22-9-0-135 Yds
 ラ ン(回数-獲得ヤード) 27-150 Yds 31-63 Yds
3.反 則(回数-損失ヤード) 2-10 Yds 3-32 Yds
4.ファンブル(回数-喪失) 0-0 1-1
5.フィールドゴール(回数-成功) 0-0 0-0
6.ボール所有時間(1Q12分・計48分) 22:50 25:10
改ページ

解説by ルールスタッフ 浅野利三郎

1Q

 1stSTAGE最終戦は1stSTAGEの1位通過を掛けて、雨模様の川崎球場でライオンズのキックオフで試合開始となる。
 DEERS最初の攻撃は、QB#12加藤がWR#11前田に4ydのパスを通した後はランプレーで前進する。 RB#29丸田が5yd・3yd、RB#38佐藤が9yd、QB加藤が22yd、RB佐藤が4ydと連続5回のランプレーで43ydを獲得し、 最後はQB加藤がWR#2中川に12ydのタッチダウンパスを成功させて先制する。(7-0)
 ライオンズ最初の攻撃は、DL#44小宮のロスタックル、DL#90鈴木のロスタックルなどで前進を許さない。 ライオンズは4thダウンの攻撃でショトガン隊形からのパントを行い、DEERS陣1ydまでボールを進める。
 DEERSはQB#10山城がWR#永川に9ydパスをヒットさせるが後が続かずパントとなり、1Qが終了する。

2Q

 ライオンズに1度は4thダウンギャンブルで中央ダイブのランプレーで1stダウンを奪われるが、 その後の攻撃を凌ぎ2度目の4thダウンギャンブルではパス失敗に終らせる。
 DEERSはQB加藤がWR中川に18yd、WR永川に24yd、TE#1庭野に8yd、WR#15大谷に11ydと、4本のパスを成功させて61ydを前進する。 そして、最後はエンドゾーンに走り込んだWR永川に、QB加藤が絶妙のコントロールパスで、18ydのタッチダウンパスを成功させる。(14-0)
 ライオンズ攻撃にDEERS守備陣が積極的に仕掛ける。 DL#91倉持のロスタックル、DL小宮のQBサック、LB#30岩根のロスタックル等でパントに追い込む。
 DEERS攻撃はQB山城からWR中川に33ydのパスを通すが、QBサックを決められてパントとなり、前半が終了する。

3Q

 ライオンズ・DEERS共に1stダウンを更新できずにパントを蹴りあった後のライオンズ攻撃で、 DB#3小堺・DL#79坂田・LB#42牧内とロスタックルを連発するが、14ydラン・22ydパスでDEERS陣45ydまで前進される。 しかし、ここから3回のパスを失敗に終らせ4thダウンに追い込むと、 またしてもショットガン隊形からのパントでDEERS陣1ydまでボールを進められてしまう。
 DEERSは自陣1ydからの攻撃で、RB丸田が12ydを走り1stダウンを更新すると、 QB山城からRB丸田への9ydパス、QB山城の15ydランなどでDEERS陣49ydまで前進する。 すると、次のランプレーでRB佐藤がライオンズ守備陣を突破し、51ydを快走してタッチダウンを奪い取る。(21-0)
 ライオンズに17ydパスでDEERS陣49ydに入られたところで、第3Qが終了する。

4Q

 ライオンズに20ydパスを通されるがDL鈴木がロスタックを決める。 更に12ydパスでDEERS陣15ydまで進まれるが、 次のランプレーでLB#54佐藤が強烈なタックルを浴びせてファンブルを誘い、DB小堺がリカバーしてピンチを凌ぎ切る。
 DEERSはQB加藤がWR永川に37ydパスを決めると、RB丸田が4yd・RB#34藤森が7ydを走る。 両チームの反則等で相手陣7ydに迫ると、QB加藤がWR中川にタッチダウンパスをヒットさせる。(28-0)
 ライオンズ最後の反撃も、LB#31秋野のQBサックやDL倉持のロスタックルで得点を許さず試合終了となる。

森ヘッドコーチコメント

森ヘッドコーチ ―試合を終えて
ディフェンスが無失点に抑え、不用意な反則をせず、オフェンスとキックで ターンオーバーや大きなミスがなければ絶対に試合に負けることはないという 典型的な試合だった。その点では、基本ができていたと言えるが、全体的に ちょっと堅く行き過ぎたかなと言うのが反省点。選手のプレー自体に硬さは 見られなかったので、これは私の責任。
―2ndSTAGEに向けて
2ndSTAGEに入ってもやることはこれまで通り変わらない。 1stSTAGEで出た課題をひとつずつ潰していくのと同時に、 これまでやってきたことをより早く、より強くできるように 練習していくだけ。スピード感に溢れた激しくてシャープなプレーをご覧いただけるよう 体・技・頭・心の準備をしっかりしていきたい。

選手コメント

LB#54佐藤(裕)選手

■LB#54佐藤(裕)選手
【試合巧者。本日の対戦相手のライオンズには本当にこの言葉がよく当てはまるチームです。アメリカンフットボールが心・技・体、そして戦略の賜物として機能するゲームであることを感じさせてくれる、良い意味で知略に優れたライオンズに見事完封勝利のDEERS。まずはこの試合、両軍通じて唯一のターンオーバーとなった第4Q、相手RBファンブルを誘発したLB#54佐藤選手に話を聞いた。】

【いきなり解説】控え室には、佐藤選手の高校・大学を通じての大先輩、しかも現役時代は同ポジションの有澤コーチの姿が。まず初めに「ここは恥ずかしいので場所移っていいですか」と佐藤選手。有澤コーチ即座に「だめ!ここでやれ。」の厳しいシチュエーション・・・。
―密集していて詳細がわからなかったけど、どんな場面でしたか?
 あの場面は相手がアウトサイドから来るイメージがありましたので、それに沿ったプレーが出来ました。ただファンブルは偶然・・・ではないですが、タックルの際にヘルメットが上手く相手のボールを押し出してくれた結果です。とにかくハードタックルを心がけていました。
―新人ながらそのパワーは誰もが一目置くと聞いています。森HCも「ある意味においては自分の理解を超える怪物」、有澤コーチも「日本語が通じない」、他の関係者からも「前しか見えていないタイプ」と、皆さんある方向に向かって褒めています。
 強いと言っていただけるのは光栄です。
―プレーの時は意識や記憶はどのような状況にありますか?
 試合では身体が勝手に動いている感じです。ただし試合前までは何度も自分の身体がどう動くかのイメージを作っているつもりです。そうでないと、いざ試合で身体を動かす事は出来ないと思っています。
―なるほど。実は綿密な頭脳派なのかも知れない可能性はあるのですね。さて、いよいよチームは2ndSTAGE進出です。抱負を一言。
 正直、試合に出してもらう事で精一杯ではありますが、チャンスを頂戴したら必ず期待以上のプレーをします。
 これは宣言です!



WR#18永川選手

■WR#18永川選手
【今シーズンからパス主体に移行しつつあるオフェンス。当然要求される役割に見事に応え、リーグ最多レシーブ(回数・総距離)ともにぶっちぎりの1位(25回・442yd:WESTも含めた3リーグの中でも最高)を獲得したWR#18永川選手。試合の見所にも詳細な解説のあったDEERSシーズンパスキャッチ回数新記録も見事に樹立した。】

―まずは新記録、本当におめでとう。
 偉大なWR#7植村先輩の、偉大な記録を塗り替える事が出来て本当に嬉しいです。今シーズンからのパス多用の戦術で、自分達レシーバー陣の役割が肝になる事は自負しているつもりです。記録的にも自分だけではなく、全員、オフェンス全体として大きく伸びている。それが何よりも嬉しい。自分はたまたま皆の代表として一番の結果を出させて貰っているだけ。皆に感謝です。本当に嬉しいです。
―とは言ってもリーグ全体を通じてもとても高レベルの記録です。今日の試合、少しはタイトル・記録を意識しましたか?
 意識しないようにしていました。普通にやっていこうと。試合が始まったら本当に意識しなかったです。良い意味で普通にできました。こういうチームの雰囲気がある事にも感謝しています。
―去年、一昨年と、怪我に泣く場面もありました。今年は序盤から全開ですね。
 怪我の反省から、プレーの練習以外にも身体を創りあげるトレーニングを積んできました。その成果が出ていると手応えを感じています。2ndSATGE以降は相手が強くなる、それだけは間違いない。1プレーでも、与えられたプレーに自分の最高の力を出し切る事。それだけです。


【広報担当古澤所感】
―それまでの記録を保持していたWR#7植村選手。ちょうど永川選手がタッチダウンでタイ記録を飾ったときにサイドラインで話をする事ができました。新記録を見届けた植村選手。「もう13年も経過していますから。遅すぎるくらいですよ。」と心から嬉しそうに、実に楽しそうに笑っていました。
QB、OL、TE、RB、そしてチーム内のライバルWR達、オフェンス全員が今年のシステムを実践・体現してきた結果が、この大きな記録の共有に繋がっています。その事がひしひしと伝わって来ました。