DEERS HOME 試合結果

2012年10月20日(土) XリーグEAST 1st STAGE リーグ戦第五節

鹿島DEERS VS アサヒビールシルバースター
会場: 川崎球場 / 試合開始時刻: 13:45 / 試合終了時刻: 15:58
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
鹿島DEERS 10 10 7 14 41
アサヒビール 3 0 7 6 16
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(photo_num)

  • LB#37大舘選手・DB#4山本(吉)選手
  • DB#23栄選手のファンブルリカバー
  • OL#77笠井選手・OL76渡邉(謙)選手
  • RB#20岩倉選手
  • 試合後ハドル

得点経過

TEAM Q TIME PLAY PLAYER(S) YARD TFP PLAYER(S) G/NG
鹿島 1 05:57 FG #14青木 37 - - -
アサヒビール 1 10:15 FG #1櫻井 33 - - -
鹿島 1 11:55 RUSH #12加藤 6 KICK #14青木 G
鹿島 2 03:27 FG #14青木 30 - - -
鹿島 2 11:30 RUSH #12加藤 1 KICK #14青木 G
アサヒビール 3 08:38 RUSH #4濱田 2 KICK #1櫻井 G
鹿島 3 08:52 KOR #18永川 95 KICK #14青木 G
鹿島 4 00:52 PASS #12加藤→#11前田 80 KICK #14青木 G
鹿島 4 10:22 RUSH #29丸田 3 KICK #14青木 G
アサヒビール 4 11:58 PASS #19東野→#81中村 1 PASS - NG
内容 鹿島 アサヒビール
1.ファーストダウン(回数) 16 20
2.攻 撃(回数-獲得ヤード) 51-369 Yds 63-379 Yds
 パ ス(試投-成功-インターセプト-獲得ヤード) 19-12-0-206 Yds 41-27-1-326 Yds
 ラ ン(回数-獲得ヤード) 32-163 Yds 22-53 Yds
3.反 則(回数-損失ヤード) 2-25 Yds 5-40 Yds
4.ファンブル(回数-喪失) 0-0 3-1
5.フィールドゴール(回数-成功) 2-2 2-1
6.ボール所有時間(1Q12分・計48分) 24:44 23:16
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解説by ルールスタッフ 浅野利三郎

1Q

 1stSTAGE第五節は、秋晴れの川崎球場で、全勝優勝を賭けてシルバースターのキックオフで試合開始となる。
 DEERS最初の攻撃は、QB#12加藤のパスが冴える。WR#18永川に11yd、WR#2中川に19yd、WR#81宮本に13ydのパスを決め、RB#29丸田の12ydラン等で相手陣20ydに迫り、K#14青木の37ydのフィールドゴールで先制する。(3-0)
 シルバースター最初の攻撃で、9ydパス、26ydパス、16ydのリバースランなどでDEERS陣15ydまで攻め込まれ、同点のフィールドゴールを奪われる(3-3)
 DEERSはシルバースターのキックオフにWR永川が50ydをリターンし、相手陣41ydからの攻撃となる。 QB加藤がWR#34藤森に29ydパスをヒットさせ、RB丸田が2ydを走ってエンドゾーン6ydに迫る。ここからQB加藤がRB丸田のランプレーと見せて、自らがボールを持って走りタッチダウンを奪い取る。(10-3)

2Q

 シルバースターの攻撃は、パスをキャッチした瞬間にDB#23栄が強烈なタックルを浴びせパス失敗に追い込むなど、1stダウンを与えずパントに追い込む。このパントをWR永川が24ydリターンしDEERSは相手陣32ydからの攻撃となる。
 DEERSはRB丸田が8yd・4yd・5yd・2ydを走り、K青木が30ydのフィールドゴールを成功させて点差を広げる。(13-3)
 シルバースターの攻撃で15ydラン、10ydパスで前進を許すも、ここからのパス攻撃を失敗に終わらせパントに追い込む。
 DEERSはWR宮本の6ydのリバースラン、QB加藤からWR藤森への5ydパスで1stダウンを更新すると、着実なランプレーで前進する。RB#20岩倉が5yd、RB丸田が4yd、RB岩倉が12ydを走り、WR中川もリバースランで2yd、更にRB丸田が6yd、RB岩倉が5yd、RB丸田が1ydを走って相手陣1ydに迫ると、QB加藤のQBスニークでタッチダウンを奪い取る。実に8回連続ランでのタッチダウンとなる。(20-3)

3Q

 後半最初のシルバースターの攻撃で、12ydパス・9ydパス・11ydパスなどでDEERS陣29ydまで前進される。しかし、ここからタッチダウンを狙ってエンドゾーンに投げ込まれたパスをDB#24佐野がインターセプトを奪ってピンチを凌ぐ。
 DEERSの攻撃が1stダウンを奪えずパントになるとシルバースターが反撃する。24ydパス・30ydパスとロングパスを通され、更に13ydパスでDEERS陣2ydまで進まれ、最後はランプレーでタッチダウンを奪い取られる。(20-10)
 シルバースターのキックオフにボールをキャッチしたWR中川がWR永川にリバーストス。ボールを受けた永川はそのまま95ydのリターンタッチダウンを記録する。(27-10)
 シルバースターが反撃する。32ydのロングパスに続いて、5yd・9yd・5ydパス、そして6yd・3ydのランで、DEERS陣6ydに迫ったところで最終の第4Qに突入する。

4Q

 シルバースターのオープンランにLB#37大舘が4ydをロスさせると、次のパス攻撃にDB#21加藤が強烈なタックルでパス失敗に追い込み、フィールドゴールも失敗に終わらせる。
 次のDEERSの攻撃で、短いパスを受けたWR#11前田がタックルを振り切って独走となり、80ydのタッチダウンパスを奪い取る。(34-10)
 シルバースターの反撃でDEERS陣15ydまで攻め込まれるが、次のパス攻撃でLB#54佐藤がタックル、DB#22堀がボールを掻き出し、DB栄がリカーバーし攻撃権を奪い返す。
 DEERS自陣2ydからの攻撃で、RB岩倉の4ydラン、RB丸田の8ydランで1stダウンを更新すると、QB加藤がWR藤森に19ydパス、QB加藤は12ydを走った後にWR#7植村に11ydパスを通す。代わったQB#10山城がRB丸田に21ydパスをヒットさせ、とどめはRB丸田が3ydのタッチダウンランで試合を決定付ける。(41-10)
 シルバースター最後の反撃で、意地のタッチダウンを奪われるが、試合残り時間は2秒となり、次のキックオフで試合終了となる。(41-16)

森ヘッドコーチコメント

森ヘッドコーチ ―まずは、見事な勝利で一次リーグ全勝優勝を飾りました。
 毎回言い続けている事ですが、どんな相手でも、自分から掴みにいかなければ勝利はありません。そのためには、まずは目の前にある、自分のやるべき事を、しっかりとやり切る事。そこに集中すれば結果は気にしなくてもいい。この愚直な姿勢をいかに貫くかを強く意識して、チーム全体で共有してきたつもりです。今日の反省点としては、ディフェンスも一時受けに回ってしまった部分がありました。相手のQBが非常に上手かった事もありますが、こうした厳しい相手に対しても、攻めの気持ちを持ち続けなければなりません。
―2ndSTAGE上位リーグに向けて。
 厳しい相手になればなるほど、集中力を極限までに高める必要があります。そのためには、精神的に気楽な状態で練習していいプレーができても何の意味もありません。気持ちも研ぎ澄ませた状態で、良い意味で自分にプレッシャーをかけた、緊張感を持った練習がいかにできるか。それにつきるでしょう。

選手コメント

WR#18永川選手

■WR#18永川選手
―大活躍でした。まずはレシーバーとしての今日のプレーを振り返って。
 シルバースターが強い事はわかっていました。ただ、どんな相手でもいつもと同じ気持ちで向かおうと思っていました。
―試合開始直後の最初のシリーズ、3rdダウンロングのシチュエーションで難しい位置へのパスをナイスキャッチ。あのプレーがこの試合のオフェンスの流れを作ってくれたと思うのですが。
 確かに最初から3andアウトになってしまうと、オフェンス全体の勢いが削がれてしまう可能性もありました。いつも平常心で・・・とは思っていますが、あの場面は必死でした。その割には、成功して「やったぁ」というよりは「よかったぁ」という安心感の方が強かったですね。結果的にあのシリーズが先制点に結びついたので、一定の役割を果たす事は出来たと思います。
―リターナーとしては後半、相手にタッチダウンを返された直後のキックオフリターンで、何と95ydを走り切り見事にタッチダウンを決めてくれました。
 その前のリターンでもいい感触で抜ける事が出来ていたので(著者註:この試合初の第1QのDEERSタッチダウンは、永川の敵陣40ydまでのビッグリターンから始まった)、そのイメージを持ち続けられたのが良かったのだと思います。シルバースターには、2年前にも終了直前に1点差まで追い上げられた事はよく覚えていました。粘り強い相手に少しでも隙を見せてしまうと、ズルズルいかれてしまう恐れもある。相手の流れを断つ意味でも、失点直後にタッチダウンを返せたのは本当に良かったです。また、あのプレーはWR#2中川選手が最初にキックをキャッチして自分にトスされた大事なボールでしたし、RB#29丸田選手の素晴らしいブロックにも助けられました。みんなで達成したタッチダウンです。それと、実は社会人になってからパントリターンタッチダウンはありましたが、キックオフリターンタッチダウンは初めてなんです。色んな意味でめっちゃ嬉しいタッチダウンでした!
―2ndSTAGEに向けて一言お願いします。
 我々はチャンピオンでもないし、強くもありません。とにかく挑戦者の資格を得なければならない。そのためにはまず2つ、しっかりと勝ってファイナルステージに進む必要があります。自分の役割としては、シンプルですがパスをしっかりキャッチしてチームに勢いをもたらす事。QBを信頼し、力を合わせて前を向いて進みます!


著者註:試合後、HP用にインタビューをさせて貰っている際、近くにいる他の選手からつぶやき的に小ネタを貰う事が多々あります。WR#2中川選手は、私にとってそんな超有難い存在。今回も永川選手に関するいい感じのネタをつぶやいてくれました。・・・が、永川選手との固い約束で、それは来年1/3のライスボウルで永川選手がMVPを獲得して日本一になるまでのヒ☆ミ☆ツ。。。とさせて頂きます。明けて新春乞ご期待!

【こぼれネタ1】
 これも試合後、RB#29主将・丸田選手がフィールド内で、マスコミの方から比較的長い間取材を受けていました。一方、フィールドから最も近い観客席でチームカメラマンの後藤さんと雑談していた私の近くでは、ひと組の親子(お父様と中or高校生くらいの清楚なお嬢様)が、ちょっと手持無沙汰な様子で留まっていらっしゃいます。と、そこへインタビューを終えて出てきた丸田選手。お嬢様が駆け寄り「サインをお願いします」と、可愛い柄のノートとペンを差し出しました。少しはにかみながら、もちろん快く嬉しそうに丸田選手が応じています。そしてお父様の手によるお嬢様と丸田選手のツーショット撮影!お父様のカメラを覗き込みながら何度も「やったぁ」と飛び上がらんばかりに喜んで下さるお嬢様。会話を弾ませながら会場を後にするお二人の背中に、私と後藤さんは、ただただ手を合わせ感謝申し上げるのでした。

【こぼれネタ2】
 これまた試合後、競輪場を横目に試合会場から大通りまでのちょっとした道のり。私の前方を、試合を終えて公式ジャージに着替えたLB#31秋野選手が、親方風の男性1名+比較的若い方2名、計3名の男性と肩を並べて歩いています。お一人が背負うデイバックには、空気満タンのDEERSスティックが差し入れてありました。秋野選手のお知り合いが試合観戦に訪れてくださったのでしょう。通りの手前、「連れの者が居りますので、こちらで失礼します」と挨拶する秋野選手に「そうそう、売れ残っちゃいけないから背番号31のキーホルダー、ちゃんと買っといたからね」と、親方がおっしゃって下さいました。「わ、ほんとですか!」と嬉しそうな秋野選手。ちょうど傍を通り過ぎるタイミングでしたので、手を合わせて・・・は変な人になってしまうので差し控えましたが、心の中でしっかり手を合わせて御礼申し述べた次第です。

DEERSは、かくも暖かき、有り難き、皆々様の愛情に支えて頂いております。

(広報担当:古澤 靖彦)